この本、おすすめです!
Posted by : ryu.
フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」。
せつない余韻を残す小説「グレート・ギャツビー」は、現代アメリカ小説の中で、最も偉大な作品の一つとして取り上げられている小説です。フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」は第一次世界大戦直後、アメリカの社会を生々しく描いた作品で、ジャズ音楽があふれ、経済大恐慌がおこる前、いわば空虚な「アメリカンドリーム」を象徴する道徳的に堕落し、腐敗した世代を描写しているのです。そしてギャツビーをはじめ、登場人物達を通して人間の欲望や夢、愛を描いています。
ただ、愛する一人の女性を手に入れるために生きてきたギャツビーの生き方を通して、何が私達の人生で大切なのか、どんなものがもっと価値のある人生なのかを考えさせられます。
この本を読みながら私はとても優れた表現と細かい描写に感嘆せざるをえませんでした。作品はだいたい作家自身が歩んできた人生の軌跡が刻まれていると言われます。この作品もおそらくそうでしょう。何回も映画として脚色されたこの小説は、アメリカでは今も毎年30万部以上売り上げている傑作だそうです。
私はこの本を読んで感じた妙な感覚をそのまま心にしまっておきたくて、あえて映画は観ませんでした。小説の最後の部分がずっと心に残り、今もちょっとせつない余韻を残します。
『こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでゆく』
この秋、「グレート・ギャツビー」を一冊読み終えるのはいかがでしょうか?
Date : 2013年10月17日 14時58分 | Comments : 1つのコメント
こんど読んでみたいね。