ケイビーエス 社員ブログ

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エコを考える?

Posted by : uema.

我が家では例年8月15日に精霊流しを行ってきた。供え物やろうそく、線香などを積み込めるような船を作って近くの神崎川に流して故人を送るというものである。橋の中央から風向き等を考えて、ろうそくの明かりが消えずにうまく流れて行くと、家族は皆「ちゃんと、帰って行った」と喜んで送っていたのである。

ところが今年、妻が8月14日の読売新聞を見て、「精霊流しはエコに反しているというような記事が出ているよ」と言ったので、「そやな、ほんなら今年から止めよか」と私。すると、「ほんまに止めんのん?」と何やら不満そうである。しかし「そらやっぱり時代を考えんとなぁ」ということで、今年からは止めることにした。もちろんエコを思う気持ちもあるけれど、内心は「やれやれ、やっと船作りから解放された」というのもけっこう強くあって、私はホットしている。鮒釣りを趣味としているので、よく釣り場にゴミが流れてきたりすると気になるし、「いったい誰がこんなん流すんや!」とつい思ってしまうぐらいに色々なゴミが川に捨てられている。行事と言えども、水質汚染や生態系に悪影響を与える行為には違いないのだからやはり止めるべきだろう。

長年行っていたお盆の行事が一つ減ったことで、妻も子供たちも何か気が抜けたようで、ちょっぴり寂しそうではあったが、それも今年だけの事で、来年からは、それが当たりまえになるのだから………。

本の切り口

Posted by : uema.

私は月に三、四冊の文庫本を読む。主に通勤の行き帰りと、就寝前に読む。寝しなに読むのは自然に眠たくなるので、ちょうど良い具合に眠りに入れる。しかし時には物語りに引き込まれ、深夜、いや夜明け近くまで読みふけってしまうこともある。

以前は新品の本ばかりを買っていたが、最近はよく古本を買うようになった。古本を買った場合、表紙の紙カバーは付けてくれないので、紙カバーがよごれたり、すり減ったりして見苦しくなった時に新品の本を買うようにしていたが、最近100円ショップで文庫本のカバーを見つけて買ったので、その後はもっぱら古本ばかりを買うようになった。

新品の本を買うと、その本から何とも言えない匂いがする。紙やインキの匂いだろうか、私はこの匂いが大変すきである。また、紙がきれいに揃っていて、模様のようにも見えたりする三方の切り口がとても気に入っていて、ページをめくるときに結構意識してその切り口を眺めることがある。この切り口に関して言えば、古本といっても捨てたものではなく、たいていの本は見事な切り口をそのまま残しているのである。雑誌のように紙の色や種類が違ったものが混ざっていない文庫本の、このきれいな小口が私は大好きだ。

今朝、テレビのニュース番組で、電子ブックが話題になっていて、日本はアメリカに比べて電子ブック化が遅れていることや、その要因が述べられていたが、いずれ電子ブックでしか本を読まない世代が出現し、そうなれば、いやでも電子ブック化はさらに加速するだろうというような話が出ていました。

いつ、その時代がくるのか、翻訳・印刷に携わっている私たちも今後、なんらかの形で電子ブック制作に関わっていく事になるかも知れないが、インキの匂いや、紙の見ため模様や手触りのように味わえる何かが、果たしてこの電子ブックなるものが、持てるのかどうか、などとつい思ってしまった今朝の電車の中でした。

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